横須賀の「匠」加藤工務店

 

 悪質リフォーム対策室

 悪質リフォーム業者のトラブルの話は、皆さんニュースでもご存知のことと思います。

 しかしこれだけニュースになっていても、年々需要が増え続けているリフォーム業界は、
 悪質業者のターゲットになっており、手口も悪質で巧妙になってきています。

 なによりターゲットがお年寄りなど立場の弱い方を狙ったものというのが
 どうしても許すことができません。

 悪質リフォーム業者での被害額は、数万円から数千万円までばらつきがあります。
 しかし金額はそれ程ではなくても、詐欺まがいの粗悪なリフォーム工事を
 されてしまうことによって、

 家の構造部分にかかわる大きな問題を起こし、欠陥住宅を作り出してしまった

 というケースもあります。

 今回は、悪質リフォーム業者には騙されない! 訪問セールスで、実際に良く使われている
 
「手口」 と、悪質リフォーム業者にひっかからないための 「対策」 についてお話しします。

[悪質リフォーム業者がお金を奪い、家もダメにする]

●悪質リフォーム業者の手口とその対策


事例1 : 様々な手口のコンボで迫ってくる悪質リフォーム業者

工事が終わって数年経ってから差が出てくるのが外壁塗装。その場で効果がすぐ見えないものは更に注意が
必要です。
リフォーム会社の営業マンが訪問。「近所で塗装工事をやるので、
挨拶に回っている途中だが、外壁の様子が悪いので
声を掛けさせて貰った」 と言う。
(挨拶商法)

「外壁をちょっと点検させて欲しいのですがよろしいですか?
もちろん無料ですから見るだけ見せて下さい」
(点検商法)

とりあえず見てもらうだけなら…… と思い、見せたところ、
「外壁に細かいひび割れがあり、このままだと内部に水が入り
構造部分まで腐食してしまいます。
できるだけ早く塗り替えないと、あとで何百万円も
掛かってしまうことになりますよ」 と言われた。
(不安商法)

いきなりそんなことを言われてもと言うと、
「お宅は交差点の角にあり目立つ位置なので、当社の宣伝になります。
宣伝費用としてその分会社からお金がでますので、半額で工事できます」
と言われた。
(見本工事商法)

結局、言われるままに外壁塗装のリフォームを依頼したのだが、
2年で変色がはじまり、契約書に書かれた電話番号に連絡しても、電話は通じない。

仕方なく近所の工務店で見てもらったところ、塗料は約束とは違う安いものが
使われており、塗り厚さも標準よりかなり薄く塗られていることがわかり、
またすぐに外壁塗装を全てやり直さないといけないことになった。


事例2 : 悪質リフォーム工事のせいで家に欠陥が

今まで健康だった家が、その工事のせいで欠陥住宅になってしまうことも。
後悔しないためにも、その場での
依頼は厳禁!
近所で屋根工事をしている職人と名乗る男性が訪問してきた。

「近くで屋根の工事をしていたのだが、
お宅の屋根のスレート瓦が割れているのが見え、
このままにしておくと雨漏りの危険があるので心配で
やってきた」 と言う。


驚いていると、「屋根に上らせてくれれば、そこの部分の写真を撮ってきてあげる と言われたので、お願いすることにした。

見せられたポラロイド写真には確かに
大きく割れたスレート瓦が写っている。
慌てていると、「修理だけならついでなので5万円で
やってあげる」 との事なので、その場で依頼。
すぐに工事を行った。

それから数ヶ月後、大雨の日に今までしなかった雨漏りが発生。
驚いて業者に連絡したが、電話は現在使用されていないとのこと。
仕方なく近所のリフォーム会社に屋根を見せると、スレート瓦の回りに
コーキングが打たれており、
そのせいで雨漏りをしていることがわかった。


すぐにそのコーキングは取り除いてもらったが、回りのスレート瓦が、
新しく入ったと思われるヒビだらけになっており、補修を含めて15万円かかった。

また、最初にもらったポラロイド写真を良く見てみると、色と形状が
実際の屋根と微妙に違い、どこか違う家の写真を見せられていたことがわかった。


外壁・屋根・床下・耐震に多い悪質リフォーム

上記は外壁と屋根に絡む、よく見かけるトラブルの事例です。
悪質リフォーム業者の被害は、素人では解りにくい、
外壁・屋根・床下・耐震の工事で多く起きています。

トラブルに巻き込まれた!と思ったら…


訪問販売でのリフォーム工事契約は契約日から8日以内であれば「クーリング・オフ」で
解約できますが、まずはなるべく早い時点で「住宅紛争処理支援センター」等の
然るべき機関に相談してみるようにして下さい。


●悪質リフォーム業者を見抜く!大きな3つの特徴

悪徳リフォーム業者は言葉巧みに家の中に入り込もうとする。そして甘い言葉をささやきながら、
短期決戦で仕掛けてくる。
問セールスを行なっているリフォーム業者が
全て悪質というわけではありません。
しかしその良し悪しを見抜くのは大変難しいものがあります。
悪質リフォーム業者には、
以下の大きな3つの特徴があります。

1.言葉巧みに家の中に入り込んでくる

「近所でシロアリが発生しているので、お宅も危ないですよ、
床下を一度見せて下さい」 
「基礎の回りが湿っています、
水道管が漏れてる可能性があります、お風呂を見せて下さい」
「屋根が割れています、雨漏りの危険がありますから、
屋根にのぼらせて下さい」

普段あまり目にしない部位や、見た目でわかりにくい部分の不安を突いて、
言葉巧みに家の中に入り込もうとします。

2.無料、特別値引きなどの甘い言葉をささやいてくる

リフォームには定価がありませんから、いきなり半額にすると言われたら、
最初から2倍以上の値段設定で見積もってきているということです。
また無料で点検といっても人件費は掛かっています。
なのに無料ということは、その後の仕事を取ることを期待している、
ということは知っておきましょう。

3.短期決戦! 契約を急がせる

考える時間を与えず契約させてしまう、そして契約したら
解約のスキを与えずに工事に手を掛けてしまうという手口ですから、
短期決戦で迫ってきます。


●悪質リフォーム業者から身を守るために

「今やらないと家が全部ダメになる!」というのが本当の時もあるが、
それはしっかり見極めてからの話。
まずは訪問セールスで、その場での工事の契約は絶対に
行なわないことです


訪問販売でのリフォーム工事契約は契約日から
8日以内であれば、「クーリング・オフ」 で解約できます。
また期間が過ぎても悪質な場合は
契約を取り消すことができる可能性があります。

おかしいなと思ったらすぐストップ! 早い時点で
「財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター」 や
「全国の消費生活センター」 等の然るべき機関に
相談して下さい。

⇒財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター
⇒全国の消費生活センター こまった時はこちらへ


そして 「不安に付け込む」 という手口から身を守るためにも、
自分の家の状態をいつも自分でよく把握しておくことが大切です。
そのためにも、屋根や外壁、床下や給排水管などの部分については、
「家の定期点検」 を必ず受けておきましょう。


参考

[NPO住宅110番] 
 ・・NPO住宅110番とは、非営利活動法人(NPO)サイト。非常に参考になります

[失敗しない工務店の選び方]

弊社ブログ
工務店三代目のWeblog
 [悪質リフォームについて] 
参考

横須賀市住宅相談窓口

問い合わせ 建築指導課 庶務担当 
電話 046-822-8319
F A X 046-826-0420
e-mail bg-ci@city.yokosuka.kanagawa.jp
記事 <とき>毎週金曜日13時から16時
<ところ>市役所1階市民ホール。
住宅の新・増改築その他補修工事全般の相談に地元の建築組合などが
おこたえします。

広報よこすかに掲載されています。

建築士としてできること

横須賀市内に在住の方に限り
悪質リフォームに関するご相談をお受けいたします。(要連絡)

我々建築業を営む者にとってもこうした事例を耳や目にすることも多く、
技術屋としてこれ以上放っておくわけにはいきません。
また、お年寄りや立場の弱い方を狙ったこうした悪質な行為を
見過ごすことは出来ません。

国から認められた建築士としての立場を通し、こうした悪質なリフォームで
お悩みの方のご負担を少しでも解消出切ればと考えています。

会社として営利目的ではなく 一、建築士個人としてご相談に応じるつもりなので、
当然報酬などを頂くことは考えておりませんので
ご安心してお問い合わせ頂けたらと思います。

尚、ご相談はお電話で日程などを決め、基本的には現場にておこないます。
メールやFAXでのお問い合わせはお受け致しません。

お問い合わせ先  TEL 046−841−2152 (加藤工務店直通)

一級建築士 加藤 隆夫 (神奈川県建築士会 横須賀支部長)

二級建築士 
一級建築施工管理技士 加藤 雄治(神奈川県建築士会 横須賀支部)